地域別最低賃金⑦
- 2025年8月15日
今年の地域別最低賃金の目安が出ました。
全国的に63円~64円アップ(過去最高)となり、ここから調整が入り更に増額する都道府県もあるかもしれません。
そして愛知県の場合は、現在の1,077円→1,140円(+63円)となりそうです。
政府は2020年代で全国平均1,500円を目標にしています。
現在の全国平均は1,055円で、これを1,500円にするには残り5年で445円を上げる必要があり、そうすると単純に5で割ると1年当たり89円アップ(+8.4%程度)もしくは段階的に上げるのであれば、毎年7.3%程度で今年は+77円のアップが必要でした。
現在の物価高の中、賃金アップを目指す労働者側と、トランプ関税や人件費の高騰を危惧する使用者側との中央最低賃金審議会において、なかなか決まらず第7回目の審議会においてようやく決定しました。
結果としては、さすがに上記の賃金アップは厳しく、全国平均6%アップにて決着しました。
但し、来年以降もこの最低賃金額の引上げは加速すると思いますし、個人的には世の中の状況もありますが、来年は更に過去最高(+70円台)になるのではないかと考えてます。
これだけ毎年最低賃金が上がると、労働者側は歓迎しますが、会社側はますます大変になってきます。
これを解決するには、生産性の向上が不可欠だと思います。また、賃金引上げの支援策としての助成金活用も有効かと思います。
代表的なものとして、賃金引上げに伴う「業務改善助成金」や非正規雇用労働者が多数いる会社は、「キャリアアップ助成金の賃金規定等改定コース」が良いかと思います。(他にも多数あります)
これらの助成金申請についてのお問合せは、当事務所までお気軽にご相談ください。
御社の状況を確認して、最適な助成金の提案を致します。