労働局からの同一労働同一賃金の調査対応
- 2023年5月 1日
先日、ある顧問先へ労働局による同一労働同一賃金の調査が入り、立ち合いを行いました。
その流れとしては、以下の通りでした。
①事前に労働局からの通知が会社へ届く。
②その調査日の日程調整及びヒアリングシート+関係書類を事前に労働局へ提出する。
③調査当日は、顧問先の会社へ労働局の職員が2名来社し調査をする。
④そこで問題等があれば改善をして、後日是正報告書を提出する。
■ヒアリングシートの内容
・企業の概要
・正規雇用者と非正規雇用者の職務の内容について
・それぞれの職務の内容・配置の変更範囲、責任の程度の相違について
・それぞれの待遇(基本給、賞与、手当等)の相違について
・非正規雇用者への説明方法について 等
■提出する関係書類
・会社案内、会社概要、組織図
・業務分担表、職務記述書
・就業規則、付則規程
・人事考課表
・教育訓練に関する書類
・福利厚生利用に関する書類 等
当日の調査内容としては、事前に提出した資料をもとに労働局より質問があり、それに会社が答えるという形で進みましたが、結論としては、この顧問先については、既に2年以上前には総務のご担当者様と私にて検討や改善を進め、同一労働同一賃金の取り組みは完了していて、全く問題無しという結果でした。
労働局の話では、コロナが収まるまでは、なかなか調査が進まなかったが、これからは頻度を上げて企業を訪問して、調査を拡大していく方向とのことで、この先皆様の会社にも調査が入る可能性はあります。
とにかく同一労働同一賃金の対応には時間がかかります。一旦調査による是正が入ると、その報告をしなければなりませんので、少しでもやれることは進められた方が良いと思います。何かあればお気軽に当事務所までご相談ください。