- 2022年8月12日
いよいよ今年の10月から、100人超の会社で勤めるパートさん等の社会保険加入適用が拡大されます。
それまでは、500人超の会社であったものが、100人超まで引き下げられるので、結構該当する会社が増えるのではないかと思います。
ちなみに、100人超の会社の考え方は法人番号によって紐づけされます。例えば本社40人、A支店40人、B支店40人の場合でも、恐らく3事業所とも同じ法人番号を使用すると思いますので、合計120人となりこの改正の適用する会社となります。
社会保険適用拡大に該当する要件としては、以下の通りです。
①週の所定労働時間が20時間以上 ※現在は30時間以上(目安)
・あくまでも雇用契約上のものによります。
・残業時間等は含めません。
②月額賃金が88,000円以上 ※現在は年収130万円以上
・こちらも雇用契約時間×時給で算出します。
・残業手当、通勤手当、家族手当、賞与等は含みません。
③2カ月以上の雇用の見込みがある ※現在は1年以上の雇用見込み
④学生ではない
※上記①から④の全てに該当する場合に、社会保険への強制加入となります。
これらにより、例えば現在、週22時間、時給1,000円の契約のパートさんで社会保険未加入の場合、10/1より社会保険への強制加入となってしまいます。
もし100人超の会社様において、まだ何も手を付けいてない場合は、早急に対応された方が良いです。
その対応方法としては、以下の通りです。
①該当するパートさん等へ説明、意向確認
②雇用契約条件の変更、締結
・契約時間を増やすか減らすか
③加入する方がいれば、10/1より社会保険加入の手続き
更に、この社会保険適用拡大は奥が深くて、社会保険加入時は上記の通り、あくまでも雇用契約によりますが、実際は実態で見ることになります。
例えば、今まで週22時間の契約を週18時間に減らしても、実際は毎週22時間程度労働されていたら、その実態により判断となり、遡っての強制加入となります。よって、安易に雇用契約書を変更すればいいという訳にはいきません。
弊社において、社員への説明、契約書内容の確認、社会保険への加入手続き等も対応可能です。
もし何かありましたら、何なりとご相談ください。
